
賃貸で暮らしていると、気づかないうちに床にへこみができていた…
そんな経験はありませんか?
特に家具を動かしたときに
「うわっ!へこんでる!!!」
と気づくケースはとても多く、退去のタイミングで慌てる人も少なくありません。
本記事では、フローリングのへこみにおける退去費に直結する重要な点を分かりやすく解説します。
賃貸でのフローリングトラブルは“知識があるかどうか”で対応が大きく変わります。
ぜひ退去前の不安解消にお役立てください。
目次
フローリングがへこんでしまう主な原因
家具の脚による圧力
賃貸で最も多いケースがこれです。
タンス・ベッド・本棚などの重さが一点に集中すると、長期間の荷重でフローリング表面が「押しつぶされる」ようにへこみます。
特に、
- 細い金属脚
- 重量のある家具を同じ場所に置き続けている
- キャスター付き家具を使っている
こうした条件がそろうと、へこみや傷が起きやすくなります。
物を落としてしまった衝撃
リモコン、瓶、スピーカーなどを落とした瞬間にできるへこみもあります。
家具跡とは違い、“点”で強い衝撃が加わったへこみが特徴です。
床材自体の経年劣化
長年住んでいる部屋では、
- 内部の木材の乾燥
- ワックス層の摩耗
- 接着剤の弱り
などによって、へこみやすくなることがあります。
フローリングのへこみは退去費がかかる?
結論からいうと、原因によって判断が分かれます。
退去費が発生しやすいケース
以下のようなケースは退去費がかかるかもしれません。
- 重い家具を直置きしてへこんだ
- キャスター家具で床に傷・凹みをつけた
- ペットのケージや家電で深い圧痕ができた
- 明らかに強い衝撃でできたへこみ
これらは「通常の使用範囲を超えた損耗」とみなされる可能性が高いです。
【退去費が発生しにくいケース】
- 長期入居による経年劣化
- 家具跡の軽度のへこみ
- 入居者では防ぎにくい自然な損耗
- 日常生活で避けられないレベルの変形
国のガイドラインでは、通常使用で避けられない劣化は入居者負担にしてはいけないと明記されています。
軽いへこみや、ワックスにわずかに残る程度の凹みは“経年劣化”として扱われやすいのです。
誤魔化すことはできる?
まず大前提として、完全に隠すのは難しいです。
プロの退去立会いでは、光の角度を変えて床の凹みを確認しますし、へこみの深さは照明で浮かび上がります。
目立たなくすることは可能
以下のケースでは、へこみをかなり目立たなくできる場合があります。
- ワックス層だけが沈んでいる浅いへこみ
- 木の繊維がわずかに凹んだだけの軽度の傷
- 表面が割れていないへこみ
深く抉れたへこみや、木が割れている場合はDIYでは綺麗に隠せません。
自分でできる対処法(軽度のへこみ向け)
ドライヤー+湿布タオルで繊維をふくらませる
フローリングが無垢材に近い構造の場合、木の繊維が水分と熱で膨らむことがあります。
やり方
- 柔らかい布を濡らして絞る
- へこみに乗せる
- ドライヤーの温風を当てる
- 数分置く
- へこみ具合を確認
※表面のコーティングが厚い合板フローリングでは効果が薄い場合があります。
市販の“床用補修キット”を使う
ホームセンターで売っている、
- パテ
- クレヨン型補修材
- 王道の木目修復ペン
などを使用すれば、軽いへこみを目立たなくできます。
ただし、
- 木目の色合わせが難しい
- 深いへこみは埋まらない
- 業者の目にはわかる
という欠点も。
退去までの応急処置としては有効です。
ワックスでへこみを浅く見せる
ワックスやコーティング剤を薄く重ねることで凹みの影が消え、見えにくくなります。
ただし、ワックスを厚く塗りすぎると逆にムラが発生して目立ちます。
“うっすら一度塗る”くらいがベストです。
賃貸で絶対にやってはいけないNG対処
以下の行為は、むしろ退去費が高くなる原因になります。
表面を削る
紙やすり・カッター・カンナなどで削ると、コーティングが剥がれ、光の反射で傷が丸見えになります。
深いへこみにパテ盛りして木目を書き足す
DIY動画でよく見る方法ですが、フローリングは“木目の方向・照明の反射”によって違和感がすぐバレます。
溶剤や漂白剤を使う
床の塗膜が溶けると、へこみ以上に大きな補修が必要になります。
原状回復の考え方と、退去費が左右されるポイント
退去費は「どこまで元に戻すべきか」という考え方で決まります。
入居時の状態に戻すのではない
新品同様に戻す義務はありません。
あくまで「通常使用の範囲で損耗していないか」が判断基準です。
入居年数も影響する
一般的に、床材には耐用年数が存在し、長く住むほど価値が減ると判断されます。
そのため、入居期間が長ければ、
- 修理費の負担割合が下がる
- 入居者負担にならない可能性が高くなる
という傾向があります。
広範囲の張り替えは大家負担になることが多い
へこみが部分的であれば「部分補修」ですむことが多いですが、床材の仕様によっては一枚単位で張り替える必要があります。
ただし、フロア全面の張り替えまで入居者に請求されるケースは基本的にまれです。
プロに依頼するべきケース
次のような場合は、退去前にプロに相談しておくとメリットがあります。
- へこみが深く抉れている
- 木目が割れて茶色い中身が見えている
- 1カ所ではなく複数箇所にへこみがある
- 補修がうまくいかないまま退去日が近い
プロの補修は、
- 木目の描写
- パテの馴染ませ
- 表面コートの質感再現
など、DIYでは難しい仕上がりが可能です。
退去費が高額になりそうなら、“先に補修しておく方が安い”こともあります。
まとめ
以上、フローリングのへこみにおける退去費に直結する重要な点を解説しました。
フローリングのへこみは、
「どうしてへこんだのか」
によって退去費の扱いが大きく変わります。
- 家具跡などの軽いへこみ → 入居者負担になりづらい
- 家具を雑に扱ってできた深いへこみ → 負担になる可能性がある
- DIYで無理に隠すと、余計に費用が高くなるリスクあり
焦って間違った対処をするより、
まずは状態を見て“できることだけ”行う
これが最も安全で、退去費を抑える近道です。
床のダメージが大きい、退去が近くて不安…
そんなときは、内装のプロに相談するのも一つの方法です。
「はりかえ隊」では、
フローリング補修や床張り替えが得意な職人を直接探せるため、無駄な中間マージンなく相談が可能です。
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