内装でお部屋の印象は大きく左右されますが、中でもクロスは印象を決めるのに大きな比重を占めています。
最近では、一言でクロスと言ってもデザインや機能性が進化し、ただの内装材というより「インテリアの一部」として選ばれるケースが増えています。
その中でも注目を集めているのが「特殊クロス」です。
「聞いたことはあるけど、普通のクロスと何が違うの?」
「どんな種類があるの?」
「どんな場面に向いているの?」
この記事では、そんな疑問に答えるために、特殊クロスの特徴・種類・メリット・注意点などをわかりやすく解説します。
目次
そもそも「普通のクロス」とは?

まずは、基準となる「普通のクロス」について簡単におさらいしましょう。
一般的な住宅で最も多く使われているのは「ビニールクロス」です。
これは、紙などの基材に塩化ビニール樹脂をコーティングしたもので、以下のような特徴があります。
- コストが比較的安い
- 色や柄が豊富でデザインの幅が広い
- 汚れに強く、お手入れしやすい
- 施工性が高く、張り替えやすい
価格・デザイン・メンテナンス性のバランスがよいため、住宅のリビングや寝室、賃貸物件など、あらゆる場面で採用されています。
一方で、ビニールクロスには以下のような弱点もあります。
- 通気性が低く、湿気がこもりやすい
- 一定以上の汚れや傷には対応しきれない
- 機能面はあくまで「標準レベル」
この「標準的なクロス」をベースに、より特別な機能や質感を持たせたものが「特殊クロス」と呼ばれるものです。
特殊クロスとは?基本の考え方
「特殊クロス」という言葉には明確な定義があるわけではありません。
メーカーや業者によって表現が多少異なりますが、一般的には以下のいずれかに当てはまるクロスを指します。
- 機能性に特化したクロス(例:防臭・防カビ・消臭・調湿など)
- 素材や質感が特殊なクロス(例:織物クロス、珪藻土クロスなど)
- デザイン性を重視したクロス(例:立体的なテクスチャーや輸入デザインなど)
つまり、「普通のクロスでは得られない付加価値」を備えたものが特殊クロスです。
単なる装飾ではなく、空間の快適性・機能性・意匠性を高めるために用いられます。
特殊クロスの主な種類と特徴
ここでは、代表的な特殊クロスをいくつかのカテゴリーに分けて紹介します。
機能性クロス
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防カビ・防臭クロス
湿気が多い脱衣所やトイレなどにおすすめ。
カビの発生を抑え、嫌な臭いの付着を防ぐ加工が施されています。
トイレや洗面所につくピンク色のシミの正体について下記記事でご紹介しています。
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調湿クロス
室内の湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは放出する「呼吸する壁紙」です。
結露防止やカビ対策にも役立ちます。
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抗菌・抗ウイルスクロス
医療施設や公共施設でも使われるタイプで、壁に付着した菌やウイルスの増殖を抑える機能があります。
家庭内ではキッチンや子ども部屋に向いています。
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消臭クロス
タバコ・ペット・生活臭などを吸着・分解する機能を持ちます。
リビングや寝室など、長時間過ごす空間におすすめです。
素材が特徴的なクロス
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織物クロス(ファブリッククロス)
布地を表面に使った高級感のあるクロスです。
光の当たり方で表情が変わり、ホテルのような落ち着いた空間を演出できます。
ただし汚れが染み込みやすいので、水回りよりはリビングや応接間向きです。
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珪藻土クロス
自然素材の珪藻土を混ぜ込んだクロスで、調湿・消臭機能があります。
塗り壁のような質感が特徴で、ナチュラルテイストの住宅に人気です。
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不織布クロス(フリースクロス)
ヨーロッパでは主流の素材で、紙と繊維を組み合わせたクロス。
破れにくく、張り替え時に下地が傷みにくいという利点があります。
デザイン性の高いクロス
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輸入クロス
日本ではあまり見かけない大胆な柄や色づかいが特徴。
アクセントクロスとして一面だけに使うケースが増えています。
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立体クロス・エンボスクロス
光の陰影で表情が出るため、シンプルな色でも存在感があります。
近年は3Dプリント技術を活かしたリアルな質感のクロスも登場しています。
特殊クロスのメリット
特殊クロスには、普通のクロスにはない魅力があります。
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お部屋の印象を一気に格上げできる
質感やデザインが豊富なので、壁そのものがインテリアの主役になります。 -
機能で暮らしを快適にできる
調湿・防臭・抗菌など、生活の悩みを解決できるクロスが多く、快適性が向上します。 -
長持ちしやすいものもある
傷や汚れに強いタイプを選べば、張り替え頻度を減らし、長期的にコストを抑えることも可能です。
特殊クロスを選ぶときの注意点

ただし、特殊クロスにはいくつか注意すべき点もあります。
- 価格が高めになる
機能や素材が特殊な分、一般的なビニールクロスに比べて1.5〜3倍程度の価格になることもあります。 - 施工に技術が必要な場合がある
織物クロスや不織布クロスなどは、普通のクロスとは施工方法が異なり、熟練した職人の腕が必要です。 - メンテナンス性が異なる
布製や自然素材のクロスは、水拭きが難しいこともあり、汚れ対策を事前に考えておく必要があります。 - アクセントとしての使い方が鍵
一面だけに貼る、空間を区切るなど、バランスを意識することでより効果的に活かせます。
DIYで貼れる?それとも業者に依頼すべき?
最近はホームセンターや通販でも特殊クロスを購入でき、DIYで貼る人も増えています。
ただし、素材によっては伸縮性が少なく、シワやズレが目立ちやすいものもあります。
調湿クロスや織物クロスは、施工中の湿度や糊の扱いにもコツが必要です。
しかし失敗すると、せっかくの高価なクロスが台無しになることもあるため、以下のようなケースでは業者に依頼する方が安心です。
- 高価なクロスを使う場合
- 施工面積が広い場合
- 下地の状態が悪い場合
- 素材が特殊でDIY難易度が高い場合
まとめ
特殊クロスは、「見た目の美しさ」だけでなく「機能性」や「素材感」など、普通のクロスでは得られない魅力を持っています。
種類が多い分、適材適所の選び方と、適切な施工がポイントです。
- 機能性を重視するなら調湿・防臭クロス
- デザインで差をつけたいなら輸入クロスや立体クロス
- 自然素材にこだわるなら珪藻土クロス
目的や空間に合わせて選べば、毎日の暮らしをより快適で心地よいものにできます。
普通のクロスはもちろん特、殊クロスの施工も、プロの腕が仕上がりを大きく左右します。
無駄な失敗を避け、理想の空間をつくるためにも、ぜひ「はりかえ隊」で信頼できる施工業者を探してみてください。










