部屋の雰囲気を一新したいときや、古くなった壁紙をきれいにしたいとき、多くの方がクロスの張り替えを検討します。
壁紙はお部屋の印象を大きく左右するため、張り替えるだけで清潔感や明るさが戻り、新築のような気分を味わえるのが大きな魅力です。
しかし実際に工事を依頼しようとしたとき、よく出てくる疑問が「エアコンはどうするのか」という点です。
特にエアコンが壁にしっかり取り付けられている場合、そのまま作業できるのか、取り外しが必要なのか気になる方は多いでしょう。
この記事では、クロス張り替えの際にエアコンの取り扱いがどうなるのかを詳しく解説します。
業者に依頼するときの注意点や、費用面の目安、取り外しが必要となるケースなども整理していきますので、これから張り替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
クロス張り替えとエアコンの関係性
クロスの張り替えは基本的に壁一面にわたって行う作業です。
そのため、壁に設置されている設備や家具、固定されている機器はどうしても作業の妨げになります。
エアコンはその代表的な存在であり、設置位置によっては張り替え作業に影響を与えることがあります。
ただし、必ずしもエアコンを完全に取り外さなければならないわけではありません。
多くの現場では「部分的に浮かせる」「ずらす」といった方法で対応できる場合もあります。
とはいえ、設置状況や部屋の形状によって判断が分かれるため、事前に確認しておくことが重要です。
エアコンを取り外さずにクロスを張り替えるケース
多くの施工現場では、エアコンを完全に外さなくても作業が可能です。
理由としては、壁にぴったり密着しているように見えても、実際にはエアコンと壁の間に多少の隙間があり、そのスペースを活用してクロスを差し込むことができるからです。
特に一般的な家庭用ルームエアコンの場合、本体の下部や側面から作業できることが多く、職人が専用の工具を使いながらクロスをきれいに収めることができます。
こうした場合、取り外しにかかる費用や手間を省けるため、施主にとってもメリットは大きいと言えるでしょう。
(画像引用:インテリアシラカワ様)
こちらは実際にエアコンを取り外すことなくクロスを張り替えている様子です。
ただし、隙間がほとんどない場合や、エアコンが壁一面を覆ってしまっているような特殊な設置方法では、どうしても作業が難しくなるケースがあります。
その場合は一時的に取り外しが必要になることもあるのです。
取り外したほうがよいケース
どうしても取り外しが避けられない場合、具体的には以下のようなケースが挙げられます。
・壁とエアコンの隙間が全くなく、クロスを差し込むことができない場合
・既存のクロスが壁と機器の間に深く入り込んでいる場合
・エアコン周辺のクロスが大きく劣化しており、部分補修では美しく仕上がらない場合
・クロスの張り替えと同時にエアコン自体の交換や移設を行う場合
これらに該当する場合、無理に作業を進めても仕上がりが雑になったり、後から剥がれや浮きが発生する原因になります。
せっかくのリフォームですから、美しい仕上がりを優先して一時的に取り外す方が望ましいでしょう。
取り外しにかかる費用の目安
では、実際にエアコンを取り外す場合にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。
一般的に、家庭用ルームエアコンの取り外しだけであれば5,000円から10,000円程度が目安です。
取り外したエアコンを再度同じ場所に設置する場合には、再取り付け費用追加でかかることもあります。
また、取り外した際に冷媒ガスを抜いたり、配管を処理したりといった専門的な作業が必要になる場合もあります。
これらは電気工事士などの資格を持った専門業者でなければ対応できないため、必ず信頼できる施工会社に依頼しましょう。
クロスの張り替え自体の費用に加えて、こうしたエアコン関連の費用が発生することを考えると、予算計画を立てる際には少し余裕を持たせておくと安心です。
いずれにせよ、見積もりや現地調査の際に業者にあらかじめ確認しておきましょう。
取り外さない場合の注意点
エアコンを外さずにクロスを張り替える場合にも、注意しておくべきポイントがあります。
ひとつは、施工後に見えない部分でクロスが十分に張られていない可能性があることです。
表からはきれいに見えても、奥の方で浮きが発生してしまうと、後々剥がれやすくなる恐れがあります。
また、エアコンの熱や風の影響を受けやすい部分は、クロスが縮んだり変色したりしやすい傾向があります。
施工の際にはこうしたリスクを考慮して仕上げてもらえるかどうかを、事前に業者へ確認しておくと安心です。
DIYでの対応は避けた方がよい理由
最近ではDIYでクロスを張り替える方も増えています。
しかし、エアコンが取り付けられている壁の施工はDIYでは難易度が高いといえます。
機器を無理に動かそうとすると破損につながる可能性があり、最悪の場合は冷媒ガス漏れや水漏れといったトラブルに発展することもあります。
安全性や仕上がりを考えると、特にエアコンまわりの施工はプロに依頼するのが賢明です。
費用を抑えようと自己判断で進めると、結果的に高額な修理費用がかかってしまうリスクもあるため注意しましょう。
まとめ
クロスの張り替え時にエアコンを外す必要があるかどうかは、設置状況や施工内容によって変わってきます。
多くの場合は取り外さずに作業可能ですが、仕上がりの美しさを優先したい場合や、隙間がない場合には一時的な取り外しが必要になることもあります。
大切なのは、事前に業者としっかり相談し、自分の希望や予算に合わせて最適な方法を選ぶことです。
エアコンまわりの施工を含め、クロスの張り替えは経験豊富な職人に依頼することが仕上がりの鍵を握ります。
とはいえ、どの業者にお願いすればよいか迷う方も多いでしょう。
そんなときは、信頼できる職人を探せるポータルサイト「はりかえ隊」をご活用ください。
地域ごとの優良業者を紹介しており、実績や口コミも参考にしながら比較検討できます。
エアコンの取り外しを伴うケースでも安心して任せられる業者が見つかりますので、クロスの張り替えを検討している方はぜひ一度チェックしてみてください。