住みながらクロスの張り替えはできるの?

住みながらクロスの張り替えはできるの?
壁紙やクロスは、長年暮らしていると少しずつ汚れや傷みが目立ってきます。

特にリビングや寝室のように使用頻度が高い部屋では、色あせやシミ、小さな剥がれなどが気になりやすいものですよね。
そうした際に多くの方が検討するのが「壁紙・クロスの張り替え」ですが、そこで浮かぶ疑問が

住みながら作業は可能なのか?

という点です。
引っ越しをして空き家の状態で施工するのが理想ではありますが、現実的には住んでいる家をそのまま使いながらリフォームを行うケースが非常に多いです。
本記事では、住みながらクロスの張り替えは可能かどうか、また実際に施工を依頼する際の注意点や準備について詳しく解説していきます。

住みながらクロス張り替えは可能か?

住みながらクロスの張り替えはできるの?
結論から言えば、ほとんどの場合「住みながらクロスの張り替えは可能」です。

職人が部屋ごとに作業を進めていくため、生活を続けながら工事を行えます。
ただし、工事期間中は多少の制約や不便さを感じることもあるため、事前に理解しておくことが大切です。

例えばリビングのクロスを張り替える場合、その部屋を作業中に使用することは難しくなります。
そのため、日中の生活動線や寝る場所を一時的に工夫する必要があります。
一方で、寝室を仕上げてからリビングに移るなど、順番に進めることで生活を維持できるケースがほとんどです。

工事の流れと生活への影響

住みながらのクロス張り替えを検討する際は、作業の流れを知っておくと安心です。

まず、既存のクロスを剥がす作業が行われます。
この際に細かい粉や糊のカスが出ることがあるため、家具や家電には養生シートが掛けられます。
音やホコリが少し発生するので、小さなお子様やペットがいる家庭では注意が必要です。
また、家具の移動が必要な場合はその家具を移動させなければなりません。

もし家具の移動を業者にお願いする場合は、別途料金が発生する可能性がありますので事前にチェックしておきましょう。
そしてクロスを剥がした後は下地を整える工程に入ります。
壁の凹凸を埋めて平らにするパテ処理は、仕上がりの美しさを大きく左右するため、時間をかけて丁寧に行われます。

その後、新しいクロスを貼って仕上げていくのですが、部屋の大きさによって所要時間は異なります。
六畳程度の部屋であれば半日から一日で完了することが多く、リビングのような広いスペースや天井の高い空間では二日程度かかる場合もあります。
住みながらでも工事を進められる理由は、このように部屋単位で作業を区切れる点にあります。

住みながら張り替えるメリット

空き家状態に比べれば制約はあるものの、住みながらクロスの張り替えを行うことには大きなメリットがあります。


1.引っ越しをせずに済むためコストを抑えられる

工事のために仮住まいを用意するとなると、家賃や引っ越し代がかかり、経済的な負担が増します。
住みながらであればそうした出費を避けられますよね。

2.施工の進み具合をその場で確認できる

職人に仕上がりのイメージをその都度相談でき、気になる点があれば早めに修正を依頼できます。
これにより納得度の高いリフォームが実現しやすくなります。

3.生活空間を残せる

普段の生活空間を残したまま工事が進むため、仕事や学校、日常の家事を続けやすいというメリットもあります。
なかなかクロスの張り替えを理由にお休みはいただきにくいですよね。

デメリットと注意点

ただ、住みながらのクロス張り替えにはデメリットや注意点も存在します


1.施工のための片付けが必要

工事中は家具や荷物を一時的に移動する必要があり、片付けに手間がかかります。
大型家具は部屋の中央に寄せて養生されることが多いため、その間は部屋が狭く感じられるでしょう。

2.作業中の騒音やホコリ

どうしても作業中は音が鳴ったり、ホコリが舞ってしまいます。
敏感な体質の方や小さな子ども、ペットがいる場合には体調に配慮することが欠かせません。

特にペットは落ち着かなくなりやすいため、一時的に別室に移すなどの工夫が求められます。
さらに、生活スペースを確保するために施工順序を工夫する必要もあります。
すべての部屋を同時に進めることは難しいため、予め工程管理を業者とよく相談しておきましょう。

住みながら施工する際の準備

スムーズにクロスの張り替えを進めるためには、事前の準備が重要です。

まず、部屋の中の小物や壊れやすい物は事前に移動しておくことをおすすめします。
職人が養生を行うとはいえ、細かなものまで完全にカバーすることは難しいため、自分で整理しておく方が安心です。

また、家具を動かす際に床を傷つけないよう注意する必要があります。
事前に業者に相談すれば、適切な対応をしてくれる場合が多いです。
しかし、先述の通り事前に相談なく当日業者に家具を移動してもらう場合は、別途金額が必要になるケースがあるので注意が必要です。

さらに、工事期間中の生活動線を考えておくことも大切です。
例えばリビングを先に終わらせてもらい、その後寝室に移るといった順序であれば、生活への影響を最小限に抑えられます。

業者選びのポイント

住みながらのクロス張り替えでは、業者選びも非常に重要です。
経験豊富な職人は、施主の生活に配慮しながら効率的に作業を進めてくれます。

例えば、作業時間を施主の都合に合わせて調整してくれるかどうか、養生や片付けを丁寧に行ってくれるかどうかは、快適にリフォームを進める上で欠かせない要素です。
また、ペットや子どもがいる家庭への配慮を実際に行ってきた実績があるかどうかも確認すると安心です。

見積もりを依頼する際には、工事の日数や作業手順、費用の内訳について詳しく質問し、納得できる説明をしてくれる業者を選ぶことが大切です。

Check:壁紙内装業者を選ぶ際に注意すべきポイントを以下の記事でまとめています。

Q & A

住みながらクロスを張り替える場合の疑問について見ていきましょう。


Q.工事中は家にいない方がいい?

A.必ずしも家を空ける必要はありません。

ただし、騒音やホコリが気になる場合やリモートワークに支障が出そうな場合には、一時的に外出するのも良い方法です。

Q.家具はすべて移動させないといけない?

A.大きな家具は業者が中央に寄せて養生することが多く、完全に部屋の外へ出す必要はありません。

ただし、小物や壊れやすいものは事前に片付けておくとスムーズです。

Q.どのくらいの期間で終わる?

A.部屋の広さによって変わる

家全体の施工範囲によって異なりますが、ワンルームなら数日、一戸建て全体なら一週間から十日程度かかることが多いです。

Q.業者は住宅のトイレや洗面などを使う?

A.利用する

新築の場合は仮説トイレなどがありますが、クロスの張り替え工事の場合は住宅のトイレを利用されることが多いです。
また、パテを作る際に水が必要なため、洗面所も利用すると考えておきましょう。

まとめ

以上、住みながらクロスの張り替えは可能かどうか、また実際に施工を依頼する際の注意点や準備について解説しました。

メリット デメリット
・引っ越しをせずに済むためコストを抑えられる
・施工の進み具合をその場で確認できる
・生活空間を残せる

・施工のための片付けが必要
・作業中の騒音やホコリ

先述の通り、住みながらクロスの張り替えは、多くの場合で問題なく可能です。
ただし、工事中は家具の移動や騒音、ホコリなど一定の不便さがあるため、事前準備と業者との打ち合わせが重要になります。

費用面のメリットや仕上がりを確認できる安心感は大きく、上手にスケジュールを調整すれば生活への影響を最小限に抑えることができます。
「はりかえ隊」では、住みながらのクロス張り替えに対応できる経験豊富な職人をご紹介しています。
お客様の生活に配慮しながら丁寧に施工を行う業者を探すことができますので、安心してご相談ください。
快適な住まいづくりをサポートするパートナーとして、ぜひご活用いただければ幸いです。

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