「クロスを張り替えたいけど、どのメーカーを選べばいいの?」
「サンゲツやリリカラってよく聞くけど、どう違うの?」
部屋の雰囲気を大きく左右するクロス。
張り替えを検討する際に
「どのメーカーのクロスを選べばいいのか?」
と迷う方は多いのではないでしょうか。
日本国内には数多くの壁紙メーカーが存在しますが、それぞれに特徴や強みがあります。
本記事では、主要なクロスメーカーの特徴を詳しく解説し、選び方のポイントもあわせてご紹介します。
これから壁紙を張り替えたいと考えている方や、メーカー選びで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
主要なメーカー
日本国内で流通しているクロスの大半は、大手の内装材メーカーによって製造・販売されています。
ここでは、特にシェアが高く、リフォーム業者や設計士からも信頼されているメーカーをご紹介します。
・サンゲツ
・リリカラ
・トキワ
・シンコール
・ルノン
・東リ
これらのメーカーは全国的に施工実績が多く、一般住宅からオフィス、店舗、公共施設まで幅広い用途で利用されています。
それでは次の章では、それぞれのメーカーの特徴を詳しく見ていきましょう。
サンゲツ(Sangetsu)
会社概要
サンゲツは、愛知県名古屋市に本社を構えるインテリアメーカーです。
創業は1953年と歴史が長く、壁紙を中心に、床材・カーテン・椅子張り生地など、空間づくりに必要な多彩な商品を展開しています。
住宅はもちろん、学校や病院、ホテル、商業施設といった公共性の高い場所でも数多く採用されており、日本のインテリア業界を代表する存在といえるでしょう。
特に壁紙分野では国内トップクラスのシェアを誇り、施工業者や設計士からも高い支持を得ています。
全国主要都市にショールームを構えており、一般の消費者も実際に素材や色合いを確認できるのも魅力です。
特徴
・豊富なデザイン
数千点規模のカタログを持ち、住宅用から商業施設用まで幅広く対応しています。
定番のビニルクロスから、自然素材を使ったエコロジーな壁紙、デザイン性の高い輸入壁紙まで幅広くラインナップしています。
・ハイセンスなコレクション
海外デザイナーとのコラボ商品や、ホテル仕様の高級ラインも展開されています。
・機能性壁紙が充実
防汚、抗菌、消臭機能付きのクロスなど、多様な生活シーンに対応しています。
代表的なシリーズ
・リザーブ(RE):住宅向けの定番ライン。
・ファイン(FE):デザイン性と機能性を兼ね備えた人気シリーズ。
・eセコウクロス:仕上がり重視、リフォームに最適なものをフェイスより厳選。
リリカラ(Lilycolor)
▷:リリカラ様HP
会社概要
リリカラ株式会社は、壁紙やカーテン、床材といった内装仕上げ材を幅広く手がける、日本を代表するメーカーのひとつです。
1907年(明治40年)に神奈川県小田原市で「山吉商店」として創業し、当初は荒物雑貨や和洋紙、襖紙などを取り扱っていました。
その後、戦後の住宅需要の増加とともに、1950年代から壁紙の製造・販売を本格的に展開。
現在では、住宅だけでなく、オフィス・ホテル・商業施設・公共建築といった多様な空間に採用されています。
100年以上の歴史を持ちながらも、時代のニーズに応じた製品開発を続けている点がリリカラの大きな特徴です。
機能性とデザイン性を両立させた壁紙やカーテンは、建築業界やインテリア業界からも高い信頼を集めており、安心して選べるブランドとして確固たる地位を築いています。
特徴
・デザイン性の高さ
ナチュラルからモダンまで、住まいに馴染みやすいテイストが多いです。
・機能面の安心感
汚れ防止、キズに強いクロスなど、生活に直結する機能を多数展開しています。
・医療・福祉施設向けの実績
衛生面に配慮した商品開発に強みがあります。
代表的なシリーズ
・ライト:住宅向けのベーシックライン。
・V-ウォール:デザイン性に富んだ人気シリーズ。
・リリカラ XRクロス:耐久性を強化したハードユース対応品。
トキワ(Tokiwa)
▷:トキワ様HP
会社概要
トキワは、大阪に本社を構える日本を代表する壁紙メーカーの一つです。
1961年の創業以来、住宅やオフィス、ホテル、商業施設など幅広い空間で利用される壁紙を製造してきました。
豊富なデザイン性と高い機能性を兼ね備えた製品ラインナップが特長で、スタンダードなビニールクロスから、自然素材を取り入れた環境配慮型のクロス、さらには自由なデザインを実現できるデジタルプリント壁紙まで幅広く展開しています。
また、安全性にもこだわっており、建築基準法で最高ランクのF☆☆☆☆認定を受けた商品や、不燃認定を取得した壁紙を多数取り扱っています。
さらに、防汚・抗菌・消臭など生活空間を快適にする機能性クロスも充実しており、健康面でも安心して使用できる点が大きな魅力です。国内外で高い信頼を得ているトキワの壁紙は、デザインと安心の両立を求める方におすすめできるメーカーです。
特徴
・価格と品質のバランスが良い
リーズナブルながら品質は安定しています。
・シンプルなデザインが豊富
万人受けするクロスが多く、リフォーム向きです。
・安全性へのこだわり
健康面においても安心して使用できるのも魅力です。
代表的なシリーズ
・パインブル:住宅・店舗・各種施設向けの定番シリーズ。
・TSクロス:ストレッチ性のあるクロスをまとめたシリーズ。
・マッスルウォール:機能と使いやすさにこだわったラインナップ。
シンコール(Sincol)
▷:シンコール様HP
会社概要
また、シンコールは環境への配慮と健康への配慮にも力を入れており、低ホルムアルデヒド製品や環境負荷の少ない素材の採用などに取り組んでいます。
これらの取り組みから、シンコールの壁紙は健康的に害が少なく、安心して使用できる製品群といえます。
特徴
・カラー展開が豊富
アクセントクロスや個性派デザインが強みです。
・遊び心のあるデザイン
ポップな柄やキャラクタークロスも展開しています。
・コストパフォーマンス良好
選びやすい価格帯です。
代表的なシリーズ
・BIGACE:住宅用の幅広いラインナップ。
・SL PLUS:高機能で施工性の高いシリーズ。
・不燃認定壁紙1000:下地の不陸がわかりにくい壁紙だけを収録
ルノン(Runon)
▷:ルノン様HP
会社概要
ルノン株式会社は、1951年に創業された日本の壁紙メーカーで、長年にわたり住宅や商業施設、オフィスなど多様な空間の内装材を手がけてきました。
特にルノンの壁紙は、デザイン性の高さと機能性の両立が特徴です。例えば、防汚性や抗菌性、消臭機能を備えた製品など、暮らしやすさを意識したラインナップが揃っています。
また、天然素材や通気性に配慮した素材も多く、健康面への影響が少ないことも評価されています。
カラーや柄のバリエーションも豊富で、シンプルな無地から個性的なテクスチャーまで、さまざまなインテリアスタイルに対応可能です。
さらに、施工のしやすさや耐久性にもこだわり、プロの職人からも支持されています。
特徴
・空気をきれいにするクロス
消臭加工「トリプルフレッシュ」により、臭いの原因物質を消臭してくれます。
・機能性のあるラインナップ
アレルブロックや抗菌性の強いクロスなど、健康重視のクロスも豊富です。
・クロス以外も豊富
クロスだけでなく、襖や床材などのラインナップもあります。
代表的なシリーズ
・ルノンホーム:新築からリフォームまで安心して使用できる。
・空気を洗う壁紙:消臭・抗菌など、健康志向の高い人気シリーズ。
・ルノンマークⅡ:機能性に特化したラインナップ。
東リ(Toli)
▷:東リ様HP
会社概要
東リ株式会社は、日本を代表する総合内装材メーカーで、住宅やオフィス、商業施設など幅広い空間の床・壁・カーペット・壁紙などを手がけています。
特に東リの壁紙は、デザイン性の高さと耐久性、そして機能性を兼ね備えている点が大きな特徴です。
また、床材やカーペットも扱っているため統一感のあるインテリアコーディネートがしやすく、プロの内装業者からも支持されています。
素材面でも、通気性や環境への配慮を重視した製品が多く、健康面への影響が少ない点も魅力です。
加えて色や柄のバリエーションも豊富で、シンプルな無地から個性的なデザインまで揃っており、住宅や店舗など多彩な空間に対応可能です。
グローバル市場においても事業を展開しており、中国や北米市場での販売を行っていて、国内外で高い評価を受けています。
特徴
・他の資材と合わせやすい
クロスだけでなく、フローリングやカーペットとのコーディネートに強いです。
・高いデザイン性
ホテルや商業施設での実績も多数あります。
・環境への配慮
リサイクル原材料の使用比率を増加し、サステナブルな社会に貢献しています。
代表的なシリーズ
・リアルデコシリーズ:木目や石目などの素材感をリアルに表現したシリーズ。
・VSシリーズ:シンプルかつ高級感のあるクロスを収録。
・環境素材コレクション:紙素材や無機質素材など自然素材を中心に収録。
まとめ
以上、特にシェアが高く、リフォーム業者や設計士からも信頼されているメーカーをご紹介しました。
それぞれに個性や魅力がありますよね。
壁紙は頻繁に変えるものではなく長期間使うものなので、カタログをじっくり比較し、可能であればサンプルを取り寄せて確認するのがおすすめです。
「はりかえ隊」では、各メーカーのクロスを取り扱う信頼できる職人・業者をご紹介しています。
その職人のお気に入りのメーカーや、「○○ならこのメーカーのこれがおすすめ」など、お客様の求めている要望に沿ってアドバイスを聞くこともできるでしょう。
今、壁紙の張り替えを検討中の方は、ぜひご活用ください。