「フローリングを新しくしたいけど、工事って何日くらいかかるんだろう?」
これは、リフォームを検討中の方からよく寄せられる質問です。
実は、フローリングの張り替えにかかる日数は、部屋の広さや施工方法、下地の状態によって大きく変わります。
この記事では、一般的な工期の目安から、長引くケース、短縮のための工夫まで、実例を交えて詳しく解説します。
フローリング張り替え工事の基本的な流れ
フローリングの張り替え工事は、単に床材を貼り替えるだけではありません。
以下のような工程で進められます。
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家具や荷物の移動・養生
壁や家具を傷つけないよう保護材で養生し、作業スペースを確保します。 -
既存フローリングの撤去(張り替え工法の場合)
釘や接着剤で固定された床材を剥がし、廃材を搬出します。 -
下地(床板や合板)の補修・調整
湿気や傷みがあれば補修・交換を行います。ここが工期を左右する重要な工程です。 -
新しいフローリング材の施工
材料を加工しながら貼り付けていきます。無垢材や特殊加工品は時間がかかる場合があります。 -
巾木(はばき)の取り付け・仕上げ
壁と床の隙間を覆う巾木を取り付け、見た目と機能性を整えます。 -
清掃・養生撤去・家具戻し
最後に現場を清掃し、養生を外して家具を元に戻します。
部屋の広さ別・工期の目安
以下は、下地補修がほとんど不要な場合の一般的な目安です。
工期はあくまで「標準条件」での例であり、現場の状況によって変わります。
・張り替え工法…既存の床を撤去して新しい床を貼る方法。下地の状態を確認でき、耐久性が高いです。
・重ね張り工法…既存の床の上に新しい床を貼る方法。撤去作業が不要なため短期間で完了します。
工期を左右する4つの要因
施工方法
・張り替え工法は撤去・廃材処分が必要なため時間がかかりますが、床下の状態を確認できる利点があります。
・重ね張り工法は短期間で完了しますが、床の高さが上がるため建具調整が必要になる場合があります。
下地の状態
・床板や合板が傷んでいる場合は補修・交換が必要。
・湿気やシロアリ被害があると防蟻処理や大規模補修が発生し、1〜3日延びることもあります。
部屋の形状と障害物
・正方形に近いシンプルな形状は作業効率が良く、早く終わります。
・キッチンや柱まわりなど加工が多い部屋は時間がかかります。
使用するフローリング材
・無垢材:湿度調整や塗装が必要な場合があり、複合フローリングより時間がかかる傾向。
・複合フローリング:加工済みで施工スピードが速い。
フローリング張り替えと重ね張りの違いまとめ

工期が長引く代表的なケース
床下の湿気・シロアリ被害の発覚
施工途中に下地の腐食が見つかると補修が必要になります。
建具の高さ調整
重ね張りで床が数mm〜1cm高くなると、ドアや引き戸が開きにくくなるため調整作業が必要です。
複数部屋を同時施工
養生や家具移動を繰り返す必要があり、その分日数が増えます。
特殊な床材やデザイン施工
ヘリンボーンなど複雑な貼り方は加工時間が増えます。
工期を短縮するための5つのポイント
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家具・荷物の事前移動
作業スペースを確保しておくことで初日から施工が始められます。 -
材料の事前発注
在庫切れや配送遅延を防ぐため、採寸後すぐに発注してもらいましょう。 -
施工範囲の明確化
必要のない部分まで施工範囲に入れないことで時間短縮になります。 -
複数業者からの見積もり取得
業者によって作業人数や段取りが異なるため、工期も変わります。 -
日程調整を柔軟に
業者が空いている時期に依頼すると、すぐに着工できる場合があります。
まとめ
フローリング張り替えの工期は、
・部屋の広さ
・施工方法
・下地の状態
・使用する材料
によって変わります。
一般的には6畳で張り替え2〜3日、重ね張り1〜2日が目安ですが、あくまで下地補修が不要な場合です。
事前準備や業者との綿密な打ち合わせで、工期を短縮することが可能です。
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日数や費用の見積もりから、施工方法の相談まで職人と直接やりとりができますので、是非ご活用ください。